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物語

その館に棲むのは、神秘を身に宿した"美しい少女たちファム・ファタル"

ストーリー画像1

山の中に佇む紅葉館こうようかん
そこには4人のメイドが住んでいる。

若手作家の日下部彰くさかべ・あきらが館を訪れたのは、ただの偶然のはずだった。

ストーリー画像2

死んだ祖母が残した手紙を届けに来た。それだけの目的。
しかし館のメイド長から、二つの仕事を依頼される。

ひとつは『客』として滞在する事。

ふたつ目は館を舞台にした物語を作る事。

仕事に行き詰りを感じていた彰は仕事を受け、一時の住人となる。

出会うのは花の名を持つ4人の少女。

ストーリー画像3

館での緩やかな暮らしと、その裏にある秘密。

この館で彰は何を見て、何を得るのか……。

用語

紅葉館こうようかん

物語の舞台。
山の中腹に建ち、通り沿いにある門を抜けた山道の先に存在している。
建築年代は不明。明治以前より有ったとされているが、
当時の事を詳しく記した書物も存在していない。
『当主様』と4人のメイドが暮らしているが、
現在当主は留守にしている。

メイド

侍女。女中。
ここでは館に仕えるメイド達を指す。
出身不明。経歴も不明。
それぞれが花の名前を持っている。

喫茶『くろねこ』

館にほど近い位置にある喫茶店。
ときおり本格的なメイド服に身を包んだ女性が訪れるとひそかな評判。
ただし地元民からは見慣れた光景となっている。

祭り

過去に行われていた祭り。
詳細は不明。『もみじ様』という神様を
祀っていたとだけ伝えられている。
山の中腹にあった神社が祭りの会場だったようだが、
今では場所も社も失われてしまっている。

薬師様くすしさま

昔話で伝えられる薬師くすしの伝説。
外からやってきて難病に苦しむ村人を癒したと言われている。
今でもこの町には、
当時の薬師が残した万病に効く霊薬があるという伝説が残されている。

薬師のその後は定かではないが、一説によると人々の信仰を集め
社の神職になったともされている。

種子

花の種子。植物の種。
あるいは、才能が芽吹く前の人。
仏教において、様々な現象を起こす可能性であるとされている。

舞台

紅葉館こうようかん

紅葉館

主人公が招かれた、
古風で歴史を感じさせる山中の洋館。
古いのは外観だけで館内には電気やガスも通っており、
ネット環境がない以外は
快適に過ごす事ができる。
内装には植物をイメージさせる意匠が
いたるところに施され、昼と夜では
違った印象を抱かせる。

紅葉山もみじやま

紅葉山

『紅葉館』を擁する広く深い山。
館の関係者以外めったに立ち入らない
山中は、多くの動植物に溢れている。
森は深く、夜間に入るのはとても危険。
だが、その分手付かずの自然が残っており、秋には名前の由来である、
見事な紅葉が人々の目を楽しませている。
過去には『もみじ様』を祀る社もあったようだが、
時代の変化と共に失われてしまった。

薬師町やくしまち

薬師町

『紅葉館』から山道を下った先にある町。
最寄り駅まで車で数十分かかるような田舎町だが、
スーパーやコンビニ、喫茶店、
広めの公園など、
十分のんびり暮らせる
環境は整っている。
町の人々は昔から館と共にあるため、メイドたちの事も受け入れている。
町の名前は過去に行われていた無病息災を願う祭りが由来と言われており、この地域で民間の薬師くすりしが活躍した歴史もあるが、 西洋医学の発達とともに廃れてしまった。